「科学・技術」の記事一覧
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Apple IIのマウスカードIRQはVBLに同期していた
2025-05-08 12:19
科学・技術Apple IIのマウスカードによるIRQが垂直帰線期間(VBL)に正確に同期していることが明らかになりました。エミュレータと実機の表示差異に疑問を持った開発者が調査を行い、マウスファームウェアがVBL検知をソフトウェア的に行い、IRQの周期を設定していることが確認されました。NTSCとPALの違いにも対応しており、Apple IIプログラミングにおける正確な同期手法が解明されました。
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Artifactが目指すAI時代のハードウェア開発革新
2025-05-08 12:01
科学・技術Artifactは、ハードウェアエンジニア向けのAIネイティブな統合開発環境(IDE)を提供するスタートアップで、設計から調達、製造、統合、テスト、保守に至るまで、すべての開発工程をシームレスに結びつけることを目指しています。前線配備型ソフトウェアエンジニアは、顧客と密接に連携しながらニーズを把握し、Artifactのソリューションを最適化して導入を支援します。同社は3.5百万ドルの資金調達を行っており、トレーサビリティの高い設計支援を強みとしています。
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Prolog教育における課題と提案
2025-05-08 11:32
科学・技術Prologに関する初学者の質問がStack Overflowに頻出する問題について、著者は自身の対応方法が逆効果であると反省しています。多くの質問は、Prologを理解していない教員の指導の下で課された課題に起因しており、教育現場に本質的な課題があると指摘しています。対策として、注釈付きのソリューションデータベースの構築や、教員がPrologを知らなくても使える授業スライドの提供を提案しています。
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ウォルトン家、旧ウォルマート本社にSTEM大学設立へ
2025-05-08 09:36
科学・技術ウォルマート創業者の孫にあたるスチュアート氏とトム氏は、アーカンソー州ベントンビルに科学技術系の新大学を設立する計画を発表しました。自動化、バイオテクノロジー、物流、コンピューティングといった分野に特化し、柔軟な学位制度を導入する予定です。同地では近年、ウォルトン家による文化・医療・都市開発が進んでおり、この大学も地域振興の一環とされています。
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JAXで学ぶEikonal方程式と高速スイープ法
2025-05-08 09:32
科学・技術本記事では、界面の時間発展問題を解くためのEikonal方程式と、効率的な数値解法である高速スイープ法(FSM)を、JAXによる実装とともに詳しく解説しています。LagrangianとEulerianの手法を比較し、FSMの仕組み、数値安定性の確保、JAXでのパフォーマンス改善、可視化による理解促進まで、インターフェース伝播における実践的な技法を紹介。3Dモデリングや波面伝播、SDF生成にも応用可能な技術です。
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NASA衛星が露ウクライナ戦線の電磁妨害を可視化
2025-05-08 08:52
科学・技術NASAの土壌水分観測衛星SMAPが、保護されている1.4GHz帯域で不自然な高輝度温度を検出。これはウクライナ・ロシア戦争における電磁妨害やジャミングの影響と見られます。同衛星の観測から、前線やドローンの通過ルートに一致する干渉源が浮かび上がり、オープンソースによる電磁戦の可視化例として注目されています。
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Thunder Compute、GPU仮想化でAI開発を革新
2025-05-08 07:01
科学・技術Thunder Computeは、GPU資源の効率的活用を可能にする仮想化技術を開発中のスタートアップです。Y Combinatorの支援を受け、わずか3人のチームでGPUのアイドル時間を削減し、最大5倍の利用効率を実現する独自ソフトウェアを構築しています。ネットワーク越しにGPUを割り当てる技術により、研究者や開発者向けに低価格なクラウド環境を提供。現在、4人目のエンジニアを募集しており、高度なシステム設計に挑戦できる機会となっています。
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人間データゼロで学習する推論モデル「Absolute Zero」
2025-05-08 01:48
科学・技術Absolute Zero Reasoner(AZR)は、人間が用意したデータを一切使わず、AIが自ら課題を生成・解決・学習する「自己対話型学習」モデルです。提案役と解決役の二役を担い、難易度調整された課題を自動で生み出し、コード実行によって解答の正確性を検証します。AZRは帰納・演繹・アブダクションといった推論モードを通じて継続的に成長し、既存のコーディングや数学モデルを上回る性能を示しています。
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北海道に“日本版シリコンバレー”構想、ラピダス中心に産業集積へ
2025-05-07 15:33
科学・技術北海道で次世代半導体企業ラピダスを中心とした“北海道版シリコンバレー”構想が進行中。チトセから石狩にかけてのエリアで関連企業の集積を目指す。ラピダスは2027年に2nm半導体の量産を目指しており、IBMとの技術連携も進む。政府の後押しもあり、地域振興と経済安全保障の両面で注目されている。クリーンな環境と再生可能エネルギー活用も強み。
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PCBをそのまま変形センサーに:高感度ストレインゲージ
2025-05-07 13:32
科学・技術このプロジェクトは、プリント基板(PCB)そのものを変形センサーとし、微小なたわみを検出可能なストレインゲージの製作例です。推奨厚0.6mmのPCB上にブリッジ回路とアンプを構成し、±3cmの変位範囲をマイクロメートル単位で測定可能。温度安定化やオフセット補正、簡易ファームウェアも提供されており、リフロー設備なしで手組みも可能です。柔軟な設計変更も可能で、学術用途から趣味の応用まで幅広く対応しています。
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Stratolaunch、再利用型極超音速飛行体の2回目の成功を達成
2025-05-07 12:35
科学・技術アメリカのStratolaunch社は、2025年3月に再利用型の極超音速飛行体「Talon-A2」の2回目の飛行と着陸を成功させました。今回の飛行ではマッハ5を超える速度を記録し、2024年12月の初飛行を上回る成果となりました。両飛行とも、飛行後に機体を回収し再利用可能であることを実証。国防総省との連携で進められるMACH-TBプログラムの一環として、極超音速技術の開発と試験を加速させることが目的です。将来的には数週間単位での飛行試験が期待されています。
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バイク用スマートブレーキライト「BrakeBright」の開発物語
2025-05-07 11:06
科学・技術長年離れていたバイクに再び乗り始めた著者が、エンジンブレーキ中でも後続車に減速を伝える必要性を感じたことから、スマートブレーキライト「BrakeBright」を開発。加速度センサーで減速を検知し、通常のブレーキ操作がなくても自動でブレーキランプを点灯・点滅させる仕組みです。市販品が不十分だったことから独自に設計・試作・改良を重ね、耐水・耐振動性を備えた製品へと進化。ソフトウェア更新やカスタマイズにも対応し、より安全で快適なライディング体験を目指しています。
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日本の民間月面探査機、6月の着陸に向けて月周回軌道へ
2025-05-07 09:31
科学・技術東京のispace社が開発した民間月面探査機「Resilience」が月の周回軌道に到達し、6月初旬の着陸を目指しています。2023年に失敗した初の月面着陸に続く挑戦です。探査機には月の土壌採取用の小型ローバーも搭載されています。これは日本の民間宇宙開発にとって重要な一歩であり、他国の民間企業との競争の中で注目されています。
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日本の民間月面探査機、6月の着陸へ向けて月周回軌道に到達
2025-05-07 07:33
科学・技術東京のispace社が開発した民間月面探査機「Resilience」が、6月初旬の着陸を目指し、月の周回軌道への投入に成功しました。1月にSpaceXによって打ち上げられ、Firefly Aerospaceの探査機と共に宇宙へ。Fireflyは3月に月面着陸を果たし、ispaceにとっては昨年の着陸失敗に続く再挑戦となります。今回は小型ローバーを搭載し、月の表面サンプル採取などの実験を行う計画です。
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OpenAI、民主主義的AIの国際展開を推進
2025-05-07 07:00
科学・技術OpenAIは、各国と連携して現地データセンターの構築や地域特化型AIの提供を進める「OpenAI for Countries」構想を発表しました。この取り組みは、民主主義的価値観に基づくAIの普及を目的としており、中国を意識した地政学的な意味合いも含まれます。教育や医療分野での利活用が期待され、AI主導権を巡る国際競争が本格化しています。
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ソフトウェア膨張の危険性とその克服法
2025-05-06 23:33
科学・技術本記事では、現代のソフトウェアが抱える「膨張(bloat)」の問題と、それによるセキュリティ上の脆弱性を論じています。ソフトウェアが過剰に複雑化し、多数の外部依存を抱える現状は、セキュリティリスクを高めています。著者は、ソフトウェアの品質を高めるにはシンプルさと依存関係の最小化が不可欠であり、EUによる新たな法規制の必要性も強調しています。最後に、軽量な画像共有アプリ「Trifecta」の開発を通じ、実用的かつ安全な小規模ソフトウェア開発の可能性を提案しています。
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LLMアップグレードが信頼性指標を損なう理由
2025-05-06 23:22
科学・技術LLMのアップグレードにより、モデルの出力に対する信頼度指標が失われる現象を解説した技術記事。特にGPT-4.1-miniでは出力に対するlog-probが極端に高くなり、誤出力でも高信頼で出力する傾向が顕著に。これにより、コンテンツモデレーションやポリシー違反検知における誤検出が増加。対策として、明示的なポリシー引用やフィルタリングルールが導入されている。
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強化学習の古典技法をPythonで実装
2025-05-06 22:43
科学・技術このGitHubリポジトリでは、Sutton著『強化学習入門』に基づいた様々な強化学習アルゴリズムがPythonで実装されています。マルチアームバンディットからモンテカルロ法、TD学習、方策勾配、Actor-Critic法まで網羅的に収録。基本的な遷移関数を定義することで各手法を実行可能であり、学習目的の利用に適しています。プロダクション用途ではないものの、強化学習の学習や実験には有用なリソースとされています。
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脳波から見ている映像をAIで再構築
2025-05-06 20:52
科学・技術オランダ・ラドバウド大学の研究チームは、脳活動の記録から見ている映像を高精度に再現するAI技術を開発しました。従来よりも大幅に精度が向上しており、特定の脳領域に着目することで、AIの再現力がさらに高まることが確認されました。これは視覚認識や脳機能の研究に加え、将来的にはブレイン・マシン・インターフェース技術への応用も期待されます。
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ACE-Step、音楽生成の新たな基盤モデルとして登場
2025-05-06 20:38
科学・技術ACE-Stepは、高速かつ高品質な音楽生成を可能にするオープンソースの基盤モデルです。DiffusionとTransformerを融合し、歌詞・メロディ・伴奏の整合性を保ちつつ、生成速度を大幅に向上。ラップ、ボーカルデモ、リミックスなど多彩な応用が可能で、音楽制作の現場に新たな創造性をもたらします。研究者やアーティスト向けのツールとして期待されています。