「医療・健康」の記事一覧
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母子の深いつながり、DNAレベルで明らかに
2025-05-09 01:25
医療・健康妊娠中に胎児の細胞が母体に移行し、生涯にわたり体内に残る「微少キメラ現象」が注目されている。これにより母親の身体機能や免疫に影響を及ぼす可能性がある。逆に母体からも細胞が胎児に移り、世代を超えた生物学的連続性が示唆される。授乳を通じた母子間の情報交換なども含め、科学的に裏付けられた深い母子の絆が明らかになってきている。
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タンパク質設計は蛇毒の血清不足を解決できるか?
2025-05-08 12:05
医療・健康蛇毒による死亡や後遺症は世界中で深刻な問題ですが、従来の血清製造はコストや供給面で多くの課題を抱えています。近年、AIを活用したタンパク質設計ツールが、毒素に直接結合して無効化する新たな治療法として注目されています。特にBaker研究所のRFDiffusionは、特定の神経毒素に対して有効な結合タンパク質をマウス実験で示しました。蛇毒は種や地域、年齢によって大きく異なるため、普遍的な血清の開発が求められています。AI設計による抗体は、この多様性を超えて広範囲の毒素を中和できる可能性を示しており、経済的な課題を乗り越えれば、将来的に普遍的で安価な抗毒素の普及につながると期待されています。
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ゴールデンウィーク明けの睡眠不足、専門家が警鐘
2025-05-08 07:44
医療・健康ゴールデンウィーク明けに睡眠不足や疲労感を訴える人が増加しています。専門家は、長期休暇による生活リズムの乱れが睡眠障害の引き金になる可能性があると警告し、早めの対策を呼びかけています。
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トランプ氏、医務総監に健康インフルエンサーを指名
2025-05-08 04:03
医療・健康トランプ前大統領は、健康インフルエンサーで医師のケイシー・ミーンズ氏を米国医務総監に指名しました。彼女は自然療法や加工食品の危険性を訴える活動で知られ、RFKジュニアと親しい関係にあります。政府経験はなく、外科レジデンシーを途中で辞めており、その経歴が議論を呼んでいます。従来の医療制度批判と自然志向の政策が注目される中、指名の背景には保守派支持層へのアピールも見え隠れしています。
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トランプ氏、健康インフルエンサーのケイシー・ミーンズ氏を米国医務総監に指名
2025-05-07 21:43
医療・健康トランプ前大統領は、健康インフルエンサーで医師のケイシー・ミーンズ氏を新たな米国医務総監候補に指名しました。ミーンズ氏は、加工食品の健康被害や慢性疾患の自然療法を訴える活動家として知られ、RFKジュニアとの関係も深い人物です。従来の候補であるジャネット・ネシェワット氏は、学歴やワクチンに関する立場をめぐる批判を受けて指名を取り下げられました。ミーンズ氏の指名は論争を呼ぶ可能性があります。
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PTSDを根本から改善する新治療法、迷走神経刺激で全員が寛解
2025-05-07 19:38
医療・健康テキサス大学ダラス校とベイラー大学医療センターの臨床試験で、治療抵抗性のPTSD患者9名が、迷走神経刺激(VNS)と曝露療法を併用することで全員がPTSD診断を失い、6ヶ月後も再発が見られませんでした。VNSが神経可塑性を促進し、従来の治療に反応しなかった患者にも効果を発揮。今後は二重盲検試験により効果と安全性の確認が進められ、FDA承認を目指しています。
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HHS、一部レイオフ職員を再雇用へ
2025-05-07 00:28
医療・健康HHS(米国保健福祉省)は、先月大規模なレイオフを実施した職員のうち、専門業務に必要な一部を再雇用する方針。対象はNIHでの研究や食品安全ラボなどで働く職員。新たに250人に解雇通知を出した一方、1%未満の人員を復帰させた。この動きに対し、19の州司法長官が訴訟を起こしており、業務への影響と憲法違反を主張している。
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プレバイオティクス炭酸飲料の健康効果に専門家が警鐘
2025-05-06 21:48
医療・健康プレバイオティクス炭酸飲料の売上が急増する一方で、主成分であるイヌリンの安全性に疑問が投げかけられています。消化不良や膨満感を訴える例があり、がんリスクに関する初期研究も存在します。専門家は食物繊維は果物や野菜から取るべきと指摘。Poppiは過大広告で訴訟となり、和解金8.9百万ドルを支払うことに合意しました。
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髪の毛サイズのEEG電極、従来の21電極法を超える性能
2025-05-06 15:53
医療・健康ペンシルベニア州立大学の研究チームが開発した新しいEEG電極は、髪の毛のように細く目立たず、従来の21電極法よりも信頼性の高い脳波測定を可能にします。この電極は3Dプリンタで作成可能なハイドロゲル素材で構成され、専用のバイオ接着剤で頭皮に強固に固定されます。ジェル不要で24時間装着が可能、汗やシャワーでも脱落せず、装着時の違和感もほとんどありません。将来的には無線化や脳波によるインターフェース応用も視野に入れられています。
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質量分析で病原菌を数分で特定、診断革命へ
2025-05-06 15:13
医療・健康ミュンヘン工科大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが、病原菌を数分で特定できる質量分析法を開発しました。232種の細菌とその代謝産物を記録したデータベースを活用し、直接的ではなく代謝物を通じた間接的な検出を実現。従来数日かかっていた診断時間を大幅に短縮し、個別化医療への応用も期待されます。今後は1,400種以上の細菌への対応に向けたデータベース拡充が課題となっています。
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ライム病治療の新たな可能性:副作用を抑えた抗生物質と後遺症の解明
2025-05-06 11:38
医療・健康米ノースウェスタン大学の研究チームは、ライム病治療において従来のドキシサイクリンより100分の1の量で効果を発揮し、副作用も少ない抗生物質ピペラシリンを特定しました。また、治療後も続く慢性症状「PTLD」の原因として、死滅した細菌の細胞壁成分が肝臓に残留し、過剰な免疫反応を引き起こしている可能性を指摘。これらの成果は、より副作用の少ない治療法や、症状の長期化に悩む患者向けの新たな診断・治療法の開発につながると期待されています。
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日本の学校で頭じらみが再び拡大
2025-05-06 06:39
医療・健康新型コロナウイルスの影響で一時減少していた頭じらみの感染が、2024年に入り再び拡大しています。札幌市では、学校での感染報告が増加し、保護者や学校関係者に注意が呼びかけられています。感染予防には、頭皮の定期的なチェックや、タオルや帽子の共有を避けることが重要です。
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ゴリラの友情、健康と繁殖に複雑な影響
2025-05-06 06:33
医療・健康20年にわたる野生ゴリラ164頭の観察データに基づき、友情が健康や繁殖に与える影響が性別や群れの規模によって異なることが明らかになりました。小さな群れのメスは病気が少ない一方、繁殖率が低く、大きな群れでは逆に病気は多いが繁殖率が高い傾向にありました。オスは社会的な絆が強いほど病気がちだが、ケガは少ないという結果も得られ、社会性の進化に関する理解を深める貴重な知見となりました。
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トランプ政権、中絶薬規制訴訟の却下求める
2025-05-05 23:23
医療・健康トランプ政権は、中絶薬ミフェプリストンの規制を巡る訴訟の棄却を連邦裁判所に求めました。反中絶派医師団体がFDAの承認に異議を唱えたこの訴訟は、最高裁で却下された後、ミズーリ州により再提起されていました。政権は訴訟の形式上の問題を理由に継続審理を避ける構えを見せています。
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rTMSによる睡眠時ブラキシズムへの短期効果
2025-05-05 11:15
医療・健康本研究は、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)が睡眠時ブラキシズム(SB)患者に与える影響を検討したパイロット研究です。12人のSB患者に対し、5日間rTMSを施行し、顎閉じ筋の筋電図(EMG)活動と筋肉の痛みスコアを測定しました。その結果、治療中および治療後にEMG強度と筋肉の痛みが有意に減少しました。これは、rTMSがSB症状に対して短期的に有効である可能性を示唆し、より大規模な対照研究の必要性を提起しています。
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上皇陛下、心疾患の検査で入院へ
2025-05-05 07:30
医療・健康上皇陛下が心筋虚血の疑いで東京大学病院に入院されることが明らかになりました。4月の定期検診で血流不足の兆候が見つかり、再検査で高い可能性が示されたため、精密検査が行われる予定です。上皇陛下は2012年に狭心症と診断され、バイパス手術を受けており、過去にも脳貧血や右心不全の症状を経験されています。今回の入院は予防的措置としての検査とみられます。
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広末涼子さん、双極性障害と甲状腺疾患で活動休止
2025-05-03 09:06
医療・健康女優の広末涼子さんが双極性障害と甲状腺機能亢進症と診断され、芸能活動を休止することが発表されました。4月の交通事故と病院内でのトラブルを受けて入院しており、心身の回復に専念すると所属事務所がコメント。過去の人気作品に多数出演した実力派女優の動向に、多くのファンが注目しています。
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沖縄でハブ咬傷注意報、5月から活動活発化
2025-05-03 03:04
医療・健康沖縄県は、気温上昇によりハブの活動が活発になる5月から6月末にかけて「ハブ咬傷注意報」を発令しました。例年40~60人が咬まれており、後遺症が残るケースもあります。農作業や山間部でのレジャー時には注意が必要で、草刈りやネズミの駆除も予防策とされています。咬まれた際は迅速に医療機関を受診することが重要です。
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RFK Jr.、はしか治療の代替案をCDCに指示
2025-05-02 01:41
医療・健康ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官は、CDCに対し既存薬とビタミンを組み合わせたはしか治療法の開発を指示しました。ケネディ氏は以前からワクチンの安全性に疑問を呈し、ビタミンAや抗生物質などの使用を提案してきましたが、専門家はこれを科学的根拠のない危険な提案としています。CDCは今後もワクチン接種を推奨しつつ、科学的検証を進める構えです。
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RFK Jr.のワクチン方針変更、専門家が懸念
2025-05-01 20:39
医療・健康ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官による新方針で、すべての新規ワクチンにプラセボ対照試験を義務づける案が浮上しています。専門家はこの方針により、COVID-19やポリオなどのワクチン開発が遅れ、感染症のリスクが高まると警鐘を鳴らしています。既存の安全性が確立されたワクチンにまでプラセボ試験を強いることは、WHOの倫理指針にも反する可能性があると指摘されています。