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テレンス・マリックと映画の美の限界

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文化・芸術

テレンス・マリックは、沈黙と美学を貫くアメリカ映画界の異端的存在です。代表作『Badlands』や『Days of Heaven』では美と現実の交錯を描き、戦争映画『The Thin Red Line』では自然の中で人間の存在を問いかけました。後年の作品では形式美が極端化し、ストーリー性が希薄になったとの批判もありますが、『A Hidden Life』で再び人間の倫理に回帰。映画とは何か、美とは何かを問い続ける稀有な映画作家です。