継承は性能改善のために発明された
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科学・技術継承(inheritance)はオブジェクト指向の基本概念として知られていますが、Simula言語でその発明に至った背景は、当初のメモリ管理制限に対応するための性能改善手段でした。Simulaでは手動メモリ管理の柔軟性が不足していたため、簡易なGCと参照カウントを採用しましたが、それにより関数やラベルの引数化が制限されました。その代替として導入されたのが「プレフィックス(継承)」で、もともとは侵入型リスト構造を実現するための実装上の工夫に過ぎなかったのです。