「Linux」の記事一覧
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PL/Iコンパイラ「Iron Spring」がバージョン1.4.0を公開
2025-05-26 21:19
IT・ネットIron Spring Softwareは、LinuxおよびOS/2に対応したPL/I言語のクロスプラットフォームコンパイラ「Iron Spring PL/I」のバージョン1.4.0を発表。今回の更新では、配列式のサポートやコード構造の視認性向上のための-lnオプション追加が行われ、利便性が向上。古いメインフレーム言語であるPL/Iの現代的な開発環境を提供する数少ないツールとして注目されている。
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Linuxでのクラッシュログ保存に有効なramoopsの使い方
2025-05-24 17:33
科学・技術組込みLinuxシステムでクラッシュ時のログ保存に有効なramoopsの設定と活用方法を解説しています。RAM上の予約領域にカーネルパニックやコンソール出力、ユーザーメッセージを保存でき、再起動後にpstoreから取得可能です。記事ではToradexのiMX8モジュールを例に、デバイスツリー設定やカーネル構成、ログ取得手順を詳述。クラッシュ原因や再起動の理由特定に役立ち、信頼性向上に貢献します。
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回転式ダイヤルを使ったLinuxカーネルモジュール
2025-05-24 13:02
科学・技術本記事は、GitLab上に公開されているプロジェクト「rotary_dial_kmod」について紹介している。このプロジェクトは、古い回転式ダイヤル電話機を入力装置として利用するためのLinuxカーネルモジュールである。ハードウェアハッキングやレトロ技術に関心がある開発者に向けて、実験的かつ趣味性の高い取り組みとして注目されている。ソースコードのホスティングのみが掲載されており、具体的な導入手順や使い方は記述されていない。
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GuixでEmacsをファイルマネージャとして使う方法
2025-05-23 18:46
IT・ネットこの投稿では、LinuxディストリビューションGuix上でEmacsをファイルマネージャとして活用する方法を紹介しています。xdg-mimeを利用して「inode/directory」MIMEタイプにEmacsのdiredモードを割り当て、他のGUIベースのファイルマネージャなしでファイル操作を完結させる仕組みです。設定はGuixのhomeサービスで再現可能な形で記述され、他のファイルタイプにも拡張が可能です。
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Flatpakの未来と直面する課題
2025-05-22 23:51
IT・ネットFlatpakはLinuxアプリの配布手段として人気を集めているが、開発の停滞が懸念されている。主要開発者の離脱によりコードのレビューが滞り、新機能の統合も進まない状況が続いている。OCI対応や権限の細分化など多くの改善提案があるが、放置されがちだ。音声管理の改善やネームスペースの対応、ドライバ共有などの課題も残る。今後はRustによる再構築やOCI準拠への移行を視野に、持続可能な体制構築が求められている。
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Linux向けパフォーマンス解析GUI「Hotspot」
2025-05-19 21:33
IT・ネットHotspotはLinuxのperfツールのデータを可視化するためのスタンドアロンGUIです。実行プロファイルをグラフィカルに表示し、時間・プロセス・スレッドごとにフィルタリング可能。コマンドラインからの起動やAppImageによるインストール、オフCPU解析、組込み機器からのデータ解析にも対応しています。デバッグ情報の扱いやエクスポート機能も備えており、Qtベースの性能解析に強みを持ちます。
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Windows Subsystem for Linuxがついにオープンソース化
2025-05-19 16:14
科学・技術Microsoftは、Windows Subsystem for Linux(WSL)を正式にオープンソース化しました。GitHub上でコードが公開され、開発者は自由にビルド、修正、貢献が可能に。WSLはLinuxカーネルを利用してWindows上でLinuxを実行する仕組みで、今後の進化とコミュニティとの連携が期待されます。
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KDEが新VMマネージャー「Karton」を開発中
2025-05-18 22:33
IT・ネットKDE Plasma向けのネイティブ仮想マシンマネージャー「Karton」が開発中です。GNOME Boxesのようなシンプルな仮想環境管理をKDE環境でも提供することを目指しており、Kirigamiを用いたUI、libvirtやlibosinfoの活用、SPICEビューアの自作などが進行中。2025年のGoogle Summer of Codeの一環で、学生開発者が中心となって取り組んでいます。
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ディスクはただのビットの集合
2025-05-17 21:19
科学・技術この記事は、ファイルシステムの中でもext4に焦点を当て、Linuxシステムにおけるファイルの実体であるinodeの構造と位置を詳細に解析した実践的な記録です。コマンドラインツールやC言語による構造体を用いて、実際にディスク上のバイナリデータを読み取り、メタデータの意味を明らかにします。さらに、メモリ上とディスク上のデータが一致することを確認し、ファイル内容の位置を特定して読み出すまでを実演しています。
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ノートPC不要?ARメガネとLinuxで実現するモバイル開発環境
2025-05-14 15:11
科学・技術筆者はARグラスとAndroid上のLinux環境を活用し、ノートPCを使わず2週間の開発作業に挑戦。Pixel 8 ProとXreal Air 2 Pro、折りたたみキーボードを使い、Termuxとchroot環境でNeovimやFlutterなどを使用可能にしました。携帯性に優れ、屋外でも作業が可能ですが、環境構築やキーボードの使い勝手には課題も。ノートPCに代わる自由な開発手段として一定の可能性を示しました。
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GTKがアクセシビリティを強化:WindowsやmacOSにも対応
2025-05-13 11:22
科学・技術GTKプロジェクトはアクセシビリティ向上に向けて大きく前進しており、新たにAccessKitバックエンドを導入することで、WindowsやmacOSにおいてもアクセシブルなGTKアプリケーションが実現可能となった。また、スクリーンリーダーのショートカットやウェブブラウザのサポート、評価ツールElevadoの登場など、幅広い改善が進んでいる。これにより、多様なユーザーに向けたユニバーサルな体験が実現されつつある。
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GKrellM:テーマ対応のシステムモニター
2025-05-13 06:19
科学・技術GKrellMは、CPUやネットワークなどの状態をリアルタイムで視覚的に表示できるシステムモニターです。GTKテーマとの連携やカスタマイズ可能な外観が特徴で、LinuxやBSD、macOS、Windowsで利用可能です。軽量な設計でありながら、多彩なモジュールやアラーム機能も備えており、サーバー用途にはGUI不要のgkrellmdも対応。開発はGit上で行われ、ソースコードはMITライセンスで公開されています。
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Linux向けC/POSIX標準ライブラリの比較
2025-05-10 14:55
IT・ネットこの記事では、Linux上で使用可能なC/POSIX標準ライブラリの代表的な実装、musl、uClibc、dietlibc、glibcについて、機能、パフォーマンス、メモリ消費、互換性、セキュリティなど多岐にわたる観点から徹底的に比較しています。特にbloat(不要な肥大化)とのバランスを評価し、各ライブラリが持つ設計哲学や用途に応じた選択指針を明らかにしています。muslの作者による視点からの詳細な分析が特徴です。
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Radxa Orion O6:Arm搭載の自作PC向けマザーボード登場
2025-05-10 12:16
科学・技術Radxa Orion O6は最大12コアと64GBメモリを搭載するArmベースのITXマザーボードで、200ドル台から購入可能な点が注目されています。Windows on Armや主要なLinuxディストリビューションに対応していますが、BIOSやドライバには未成熟な点も多く、初期ユーザーは多くの問題に直面しています。性能はApple M1に及ばず、消費電力も高めで、安定動作には時間が必要です。現在は開発者向けの試験的製品に近く、一般ユーザーには時期尚早といえます。
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「一時性の方針」で整理されたデジタル生活の哲学
2025-05-10 10:40
ライフスタイル開発者Simon Tatham氏が、自身のコンピュータ使用習慣を振り返り、それらがすべて「一時性の方針(policy of transience)」という共通テーマに基づいていることに気付いた体験を綴ったエッセイです。bash履歴を保存しない、GUIセッションを長く維持しない、ブラウザのタブを一時的にしか使わないなど、意図的に永続的な情報と一時的な情報を区別する実践が紹介されます。これにより、整理された作業環境や情報の再利用性が向上すると論じています。
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grobiでX11モニターを自動設定する快適化手法
2025-05-10 06:28
IT・ネットLinux環境で8Kモニターなど複雑なディスプレイ構成を自動設定するのに便利なツール「grobi」を紹介する記事です。ユーザーは以前、スリープから復帰後にxrandrを手動で実行する必要がありましたが、grobiを使うことでX11のRandRイベントを検知し、自動でモニターの解像度と配置を設定可能となりました。また、スマートプラグと連携したモニター電源管理や、日次の自動ウェイクアップ設定など、Suspend-to-RAMを活用した省電力かつ便利な運用方法も解説されています。
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lsds: Linuxディスク情報を一括表示する新ツール
2025-05-09 18:13
科学・技術LinuxでディスクやI/Oの詳細情報を得るには複数のコマンドを組み合わせて出力を確認する必要がありましたが、lsdsツールはそれを一元化します。Python製のこのツールはsysfsから直接情報を取得し、ブロックデバイスのサイズやスケジューラ、回転属性、モデル名、書き込みキャッシュ設定など多くの詳細を一覧表示可能です。--pivotや--verboseなど出力形式のカスタマイズも可能で、NVMeとSCSIデバイスの違いも把握できます。
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Linuxカーネル開発におけるPGP Web of Trustの課題
2025-05-09 10:39
IT・ネットLinuxカーネル開発では、サブシステムメンテナーが署名付きタグでプルリクエストを行うため、PGPキーの信頼関係が重要です。しかし、SHA-1署名の非推奨が進む中、Linus Torvaldsからの信頼パスが失われつつあり、Web of Trustの維持が困難になっています。特にSHA-1署名の削除により、主要開発者の多くのキーが信頼パスを失い、公式リポジトリに登録できなくなる恐れがあります。
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Qtap:暗号化前の通信を可視化するeBPFエージェント
2025-05-08 16:49
IT・ネットQtapは、Linuxカーネル内のTLS/SSL関数にフックすることで、暗号化前後の通信データを取得し、プロセスやホスト情報などの文脈とともに出力するeBPFベースのエージェントです。アプリや証明書の変更、プロキシの導入なしで通信の原文にアクセスでき、APIの開発、統合トラブルの調査、セキュリティ監査、教育用途など多様な目的で利用可能です。低遅延でアプリケーションの性能を損なわずに観測が可能で、観測基盤の補完や独自ソリューションの構築にも対応します。
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Lazarus 4.0.0でGLIBCのシンボルエラーが発生
2025-05-07 08:36
IT・ネットLazarus 4.0.0のLinux版64ビットELFバイナリにおいて、GLIBC_2.34に関連するシンボルバージョンの不整合により起動エラーが発生する問題が報告されています。readelfコマンドで確認された複数の未定義関数が原因とされ、これを修正するにはインストール直後に`sudo make bigide`を実行することが推奨されています。問題の本質はGLIBCとのリンク不整合であり、手動ビルドによって再構成することで回避可能です。
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Linux向け軽量デバッガ「nnd」
2025-05-06 13:58
科学・技術「nnd」は、Linux専用にRustで開発されたTUIベースの高速デバッガです。gdbやlldbに依存せず、独自実装で大規模バイナリにも対応。現在はx86 64bitのネイティブコードに限定されていますが、スナップな操作性や標準的なデバッグ機能を備えています。単体実行ファイルで提供され、セットアップも簡単。開発初期段階ながら、実用的な性能とユニークな設計が特徴です。
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GRUBテーマ集:カスタマイズで起動時の見た目を変える
2025-05-03 22:57
IT・ネットGRUBの起動画面を美しくカスタマイズするためのテーマを集めたGitHubリポジトリ「Gorgeous-GRUB」が注目されています。Plingなどのサイトに散在していた高品質なテーマを一箇所にまとめたもので、フォントや背景画像、色などを簡単に変更可能です。自作スクリプトで背景を起動ごとに変える機能もあり、GRUBの見た目にこだわるユーザーにとって貴重なリソースとなっています。
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Ubicloudがcgroups v2でバースタブルVMを実現
2025-05-02 16:45
科学・技術Ubicloudは、Linuxのcgroups v2を活用してCPUリソースを柔軟に管理する「バースタブルVM」を実装。低コストなクラウド環境を提供し、負荷が一時的に高まった際に一部のリソースを追加利用できる仕組みを実現しました。cgroupの階層構造やCPUバーストの仕組みを詳細に解説し、VMの起動時間に影響を与えず運用可能な点も強調されています。
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Linux初のディストリビューションを作った男、オーウェン・ル・ブラン
2025-05-01 10:28
科学・技術Linuxカーネルの作者としてリーナス・トーバルズが知られている一方で、最初のLinuxディストリビューション「MCC Interim Linux」を作成したのはオーウェン・ル・ブランでした。1992年に公開されたこのディストリビューションは、大学の授業用に短時間で複数台にインストールできるよう工夫されていました。Le Blanc氏は後にDebianへの移行を促し、大学でもLinuxを支援。彼の地道な貢献は、後のLinux普及の基礎となりました。
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Linuxカーネルの脆弱性を突いた初の権限昇格体験
2025-04-30 19:03
科学・技術Linuxカーネルの脆弱性「vsockのUse-After-Free」を突いた詳細な権限昇格の試行錯誤が記録された記事。QEMUとWSLでの開発環境構築から始まり、AppArmorの制約を回避しつつ、vsock_diag_dumpを使ったkASLRのバイパス、ROPチェーンによる制御フローの奪取、最終的にroot shellの取得までが解説されています。初心者ながらもDiscordコミュニティの協力を得ながら一歩ずつ進めた過程は、CTFやバグ解析に興味のある人にとって貴重な学習資料です。
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ExcelでLinuxを動かしてみた話
2025-04-30 03:08
IT・ネット開発者が趣味で取り組んだプロジェクト「LinuxInExcel」では、mini-rv32imaエミュレーターをDLLとして作成し、ExcelのVBAマクロから呼び出すことでLinuxの動作を可能にした。VBAでの再実装ではなく、DLLを利用した“チート的”実装だが、アイデア重視で開発された。エミュレーターのビルドはMSVCで行い、DLLのパスをExcelから指定して使用する。動作は不安定なものの、実験的でユーモアあふれる試みとして注目されている。
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LinuxでPATHは幻想?実際のコマンド探索の仕組み
2025-04-29 22:35
科学・技術Linuxでコマンドがどのように実行されるかを解説した記事。環境変数PATHによりコマンドが探索されるように見えるが、実際にはシェル(dashなど)がPATHを解釈し、パスを決定してexecveを呼び出している。またPythonやGo、Rustなど各言語の標準ライブラリもPATHの探索処理を自前で実装している。つまり、PATHはカーネルレベルでは存在せず、すべてユーザーランドの実装で機能しているというのが実態。シェバンの記述でも絶対パスが必須となる背景もこれに起因する。
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Debianアーカイブの構造
2025-04-29 05:53
IT・ネットDebianの公式アーカイブ構造についての概要記事。各種ディレクトリやファイルの用途、リリースごとの情報、そして安定版から開発版までのパッケージの流れを紹介している。