「メモリ安全性」の記事一覧
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Haskellの値制限とIO型の危険性に関する考察
2025-05-22 14:42
科学・技術Haskellは純粋関数型言語でありながら、IOを通じて副作用を扱えます。この記事では、IO型の内部構造と「値制限」がないことによる型の一般化の危険性について詳細に解説しています。特に、StateモナドやIdentityモナドでは型の一般化が可能ですが、IOではそれが制限されており、安全性が確保されています。しかし、内部構造に踏み込めば、メモリ安全性を破壊するコードも書けてしまうことが示され、IOの安全性はあくまで言語設計に依存していると論じられています。
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Rustで実装するロックフリー配列の極限設計
2025-05-13 16:43
科学・技術本記事はRustで固定長のロックフリー配列を実装する詳細な技術解説です。AtomicPtrやAtomicUsizeを用い、freelistによるインデックス管理を実現。メモリオーダリングの選定やABA問題の回避手法にも触れ、スレッド間で高速に値の挿入・削除が可能な構造を構築しています。ロックによる待機を排除することで、Mutexと比較して平均83%高速化される結果も示されています。安全性と性能を追求する上級者向け内容です。
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Ubuntu、Rust製sudo-rsを標準に採用へ
2025-05-06 11:22
IT・ネットUbuntu 25.10では、メモリ安全性を確保するRust製のsudo再実装「sudo-rs」がデフォルトに採用されます。この変更は、Canonicalが中核ソフトウェアの信頼性向上を図る一環であり、Trifecta Tech Foundationの支援のもと開発が進められています。今後のLTS版Ubuntu 26.04での採用も視野に入れており、既存ワークフローに影響を与えずに利用できるよう互換性確保も進められています。Rustによるシステムプログラミングへの移行が着実に進んでいます。