「パフォーマンス」の記事一覧
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Ruby 3.5で高速化されたオブジェクト生成
2025-05-22 14:01
IT・ネットRuby 3.5では、オブジェクトの生成速度が大幅に向上し、特にキーワード引数を使う場合で最大6.5倍の高速化が確認されました。これはClass#newをインライン化し、C関数呼び出し時のパラメータ変換やスタック操作のオーバーヘッドを削減したことが要因です。RubyとYJITの双方でベンチマークが行われ、特にYJIT有効時に効果が大きいことが判明しました。Ruby開発者にとって大きなパフォーマンス改善となる見込みです。
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ZLinq:.NET向けゼロアロケーションLINQライブラリの革新
2025-05-20 22:29
科学・技術ZLinqは、構造体とジェネリクスを活用しゼロアロケーションを実現した.NET向けLINQライブラリです。LINQ to Span、SIMD、ツリー構造、ソースジェネレーターなど多彩な機能を備え、パフォーマンス最適化と.NET互換性を両立しています。作者はUniRxやMessagePackなどの著名OSS開発者で、.NET 9の機能を最大限活用。すべてのLINQメソッドに対応し、高速化とメモリ効率を追求。OSSとして公開され、GitHubスターは2000以上に達しています。
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“空飛ぶサラリーマン”Cheerimans、BGT準決勝で喝采
2025-05-20 01:53
エンタメ日本のサラリーマン応援団Cheerimansが「ブリテンズ・ゴット・タレント」準決勝に登場。平日は会社員、週末はチアリーディングに打ち込む彼らのパフォーマンスは、英国観客からスタンディングオベーションを受けました。惜しくも決勝進出は逃したものの、高い技術と情熱が世界中から称賛を集めました。
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PostgreSQLにおけるロック競合の基礎
2025-05-18 03:13
IT・ネットPostgreSQLにおけるロック競合は、データベースのパフォーマンスに直結する重要な概念です。この記事では、ロックの基本的な種類とその競合がどのように発生し、どのように検出・解消されるかについて簡潔に触れています。データベースの内部動作やチューニングに関心のあるエンジニアにとっては、理解しておくべき基礎知識といえるでしょう。
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Solidis:高性能で型安全なRedisクライアントライブラリ
2025-05-16 21:20
IT・ネットSolidisは、TypeScript/JavaScript向けに設計された高性能で型安全なRESPクライアントです。Redisやその他のRESPサーバに対応し、RESP2とRESP3をサポート。トランザクション、Pub/Sub、自動再接続機能を備えつつ、バンドルサイズを最小限に抑えています。モジュール拡張性が高く、独自コマンドの追加やパイプライン処理も可能。堅牢なエラー処理やデバッグ機能、豊富な設定オプションにより、エンタープライズ用途にも適しています。
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超高速ハッシュ関数rapidhashが登場
2025-05-14 07:45
科学・技術rapidhashは、SMHasherおよびSMHasher3で最速と評価された新しいハッシュ関数です。旧来のwyhashを上回る速度と精度を持ち、AMD64およびARMアーキテクチャで最適化されており、最大で毎秒70GBのスループットを実現します。衝突率も理想に近く、CおよびC++環境での利用が可能。機械依存命令を使わず、広範なプラットフォームでの導入が容易です。今後のハッシュアルゴリズムの新標準として注目されています。
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OpenTelemetryとApache Arrowの統合が第2フェーズへ
2025-05-13 17:57
IT・ネットOpenTelemetryとApache Arrowの連携を目指すOTel-Arrowプロジェクトが第2フェーズに突入した。Apache Arrowのゼロコピー・カラム指向データ形式により、テレメトリデータの圧縮効率や処理性能が向上すると期待されている。第2フェーズではRustを用いたパイプラインの構築を行い、GoベースのOpenTelemetry Collectorと互換性を保ちながら、Rustエコシステムとの統合も図る。最終的にはDataFusionとの接続やエンドツーエンドのRustベースOTAPパイプライン実装を目指している。
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RustlsがTLSサーバー性能を大幅向上
2025-05-13 13:22
科学・技術Rust製のTLSライブラリRustlsが、サーバー側の処理性能を大きく改善しました。最新バージョンでは、接続数の増加に伴う性能低下を抑えるため、再開セッション管理にロック方式を変更。OpenSSLよりも最大2倍の低遅延を実現しています。また、ステートレスなセッション再開への対応や、CPUと帯域使用量の最適化も進められ、よりスケーラブルで安全なTLS環境の構築が可能となりました。
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Webトラフィックをさばくキャッシュ戦略の実践
2025-05-13 12:59
IT・ネットこの記事は、少ないリソースで大量トラフィックを処理するためのキャッシュ戦略を段階的に解説しています。静的サイトから動的コンテンツ、認証付きサイトまで、ブラウザキャッシュ、CDN、stale-while-revalidate、メモリ・ディスクキャッシュ、リクエストの単一化などの手法が紹介されます。ユーモアを交えたタワーディフェンス比喩を通じて、キャッシュ設計の重要性とその効果的な実装方法が丁寧に語られています。
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なぜ現代のPCは遅く感じるのか?
2025-05-13 12:10
IT・ネットJulio Merino氏は、旧型PCと最新PCのアプリ起動速度の比較動画を投稿し、現代のUI遅延問題を指摘した。旧型PCでは即座に起動したアプリも、現代の高性能PCでは明らかな遅延が見られる。原因はElectronなどのフレームワークやパフォーマンスを軽視した設計思想にあるとし、SSDの恩恵すら無駄になっていると警鐘を鳴らす。便利になったはずのPCがなぜ基本動作で後退しているのかを考察する記事。
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lsds: Linuxディスク情報を一括表示する新ツール
2025-05-09 18:13
科学・技術LinuxでディスクやI/Oの詳細情報を得るには複数のコマンドを組み合わせて出力を確認する必要がありましたが、lsdsツールはそれを一元化します。Python製のこのツールはsysfsから直接情報を取得し、ブロックデバイスのサイズやスケジューラ、回転属性、モデル名、書き込みキャッシュ設定など多くの詳細を一覧表示可能です。--pivotや--verboseなど出力形式のカスタマイズも可能で、NVMeとSCSIデバイスの違いも把握できます。
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Google Play、16KBページサイズ対応を義務化へ
2025-05-08 21:46
IT・ネットGoogleは、Android 15以降の新型デバイスが採用する16KBのメモリページサイズに対応するよう、2025年11月1日からGoogle Playに提出されるすべての新規アプリおよび更新アプリに対応を義務付けると発表しました。従来の4KBページからの移行により、性能の向上が期待されます。React NativeやFlutter、Unityなど主要なSDKやゲームエンジンはすでに対応済みで、開発者は事前確認と再ビルドが推奨されています。
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PostgreSQL 18で非同期I/O導入、クラウド環境での読み取り性能が最大3倍向上
2025-05-07 14:57
IT・ネットPostgreSQL 18では新たに非同期I/Oが導入され、クラウド環境での読み取り処理が大幅に高速化されました。特にネットワーク接続ストレージを使用する場合、従来の同期I/Oと比べて最大3倍の性能向上が見込まれています。新設定「io_method」により、sync、worker、io_uringの3方式を選択可能。最も高性能なio_uringはLinuxカーネル5.1以降で利用でき、システムコールのオーバーヘッドを最小限に抑えます。PostgreSQLはこの改善によりクラウド最適化が進んでいます。
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SSLライブラリの現状と課題
2025-05-07 04:06
IT・ネット本記事は、HAProxyが内部向けにまとめたSSLスタックの分析を元に、公開された技術レポートです。OpenSSL 3.0の登場により、従来の安定性やパフォーマンスが大きく揺らぎ、QUICサポートやAPI非互換、マルチスレッド環境での性能低下が深刻な課題となっています。代替ライブラリとしてBoringSSL、LibreSSL、WolfSSL、AWS-LCなどが検討されていますが、各ライブラリには一長一短があります。特にパフォーマンス、機能互換性、保守性、QUIC対応の可否が鍵となり、今後の選定において重要な要素となっています。
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Rubyの正規表現エンジンを高速化する選択肢とは
2025-05-02 00:00
IT・ネットSerpApiが抱えるデータ抽出の課題を背景に、Rubyの正規表現エンジン「Onigmo」のパフォーマンスを改善する代替エンジンとして、Googleのre2やRustのregexが比較検証されました。ベンチマークでは、特にUnicodeや大規模データ、ReDoS耐性の面でRust製エンジンが最も優秀とされ、次いでre2、最下位がRubyとなりました。一方でre2はUnicodeへの対応が不十分であることも判明しました。
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JDK 25でStringが高速化、定数マップの性能が8倍に
2025-05-01 06:33
科学・技術JDK 25では、JavaのStringクラスにおいてhashCodeが@Stable注釈によって定数畳み込み可能になり、定数文字列をキーとする不変Mapの性能が大幅に向上しました。これにより、MethodHandleを用いたネイティブ呼び出しのようなケースで、最大8倍の高速化が実現されています。ただし、ハッシュコードが0の文字列には適用されない制約がありますが、今後改善が見込まれます。