「PostgreSQL」の記事一覧
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PostgreSQLを自動シャーディングするPgDog
2025-05-26 16:55
IT・ネットPgDogはRust製の高速なトランザクションプーラー兼レプリケーションマネージャーで、PostgreSQLの自動シャーディングを可能にします。複数のデータベースや多数の接続を管理し、クエリを最適なシャードにルーティング。SELECTクエリはレプリカに、更新系はプライマリに振り分け、冗長化と可用性も確保。OpenMetricsにも対応し、DockerやHelmで簡単に導入可能。AGPLライセンスで公開されています。
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VS CodeにPostgreSQL拡張、AI支援で開発効率向上
2025-05-23 15:12
IT・ネットMicrosoftはVisual Studio Code向けのPostgreSQL拡張機能のパブリックプレビューを発表しました。この拡張により、開発者はコードエディタ内でPostgreSQLのオブジェクト管理やクエリ作成が可能になります。GitHub Copilotとの連携によるAI支援やEntra IDによる認証統合、Azure Database for PostgreSQLとの接続機能などが特徴です。開発効率とセキュリティの向上を目指した統合環境を提供します。
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OpenAIが語るPostgreSQL大規模運用の最前線
2025-05-23 09:54
IT・ネットOpenAIはPostgreSQLを用いた非シャーディング構成で、毎秒100万クエリ以上を処理する大規模運用を実現。Azure上で40以上のレプリカを活用し、書き込み負荷の最小化や高優先度リクエストの隔離、ORMの最適化、スキーマ変更管理まで多角的なチューニングを実施。障害対策と監視も強化され、過去9カ月で重大障害は1件に抑えられた。
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PostgreSQLの新機能「Direct TLS」で接続速度が大幅改善
2025-05-22 05:49
IT・ネットAurora DSQL開発チームが、VPN未使用時に接続が遅くなる問題を調査した結果、社内ネットワークのファイアウォールがTLS証明書を確認するために別の接続を開いていたことが原因と判明しました。PostgreSQL 17では「Direct TLS」によりこの余計な通信を省略でき、接続の初期遅延が解消されました。TLSのみを強制する環境では有効で、AWSのAurora DSQLではこの機能を積極的に推奨しています。
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PostgreSQLにおけるロック競合の基礎
2025-05-18 03:13
IT・ネットPostgreSQLにおけるロック競合は、データベースのパフォーマンスに直結する重要な概念です。この記事では、ロックの基本的な種類とその競合がどのように発生し、どのように検出・解消されるかについて簡潔に触れています。データベースの内部動作やチューニングに関心のあるエンジニアにとっては、理解しておくべき基礎知識といえるでしょう。
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Postgresを進化させるXataの新機能
2025-05-17 19:06
IT・ネットXataは、PostgreSQLにCopy-on-Writeブランチ機能やPII匿名化、ストレージとコンピュートの分離などを組み込んだ新しいプラットフォームを発表しました。開発・テスト環境では、本番データのリアルなコピーを匿名化して安全に利用可能で、pgstreamやpgrollといったオープンソースツールを活用しています。また、ストレージには高性能なSimplyblockを採用し、コスト効率と拡張性に優れた設計となっています。
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MotionがCockroachDBからPostgreSQLへ移行した理由と成果
2025-05-14 21:39
IT・ネットSaaS企業Motionは、スケーラビリティと高可用性を評価して採用したCockroachDBから、パフォーマンスとコスト効率を重視してPostgreSQLへ移行しました。移行に伴う課題には、マイグレーションのタイムアウトやETLの制限、サポート対応の煩雑さなどがありました。独自のETLツールを開発して移行を実現し、最終的にはリクエストのレイテンシを33%削減し、年間11万ドル以上のコスト削減にも成功しました。
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PostgreSQLで有限状態機械(FSM)を実装する方法
2025-05-08 20:22
科学・技術この記事では、注文管理システムの状態遷移ロジックを有限状態機械(FSM)としてモデル化し、それをPostgreSQLで実装する手法を紹介しています。ユーザー定義の集約関数とトリガーを用いて、状態遷移の整合性を保ちながらイベントの蓄積と検証を実現。さらにウィンドウ関数を用いた分析も可能で、業務ロジックの一元化と同時に高度な分析が行える点が特徴です。
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PostgreSQL 18で非同期I/O導入、クラウド環境での読み取り性能が最大3倍向上
2025-05-07 14:57
IT・ネットPostgreSQL 18では新たに非同期I/Oが導入され、クラウド環境での読み取り処理が大幅に高速化されました。特にネットワーク接続ストレージを使用する場合、従来の同期I/Oと比べて最大3倍の性能向上が見込まれています。新設定「io_method」により、sync、worker、io_uringの3方式を選択可能。最も高性能なio_uringはLinuxカーネル5.1以降で利用でき、システムコールのオーバーヘッドを最小限に抑えます。PostgreSQLはこの改善によりクラウド最適化が進んでいます。
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Amazon RDS for PostgreSQL、スナップショット分離に課題
2025-04-29 14:30
IT・ネットAmazon RDS for PostgreSQLの17.4バージョンにおいて、スナップショット分離を期待したトランザクション処理で一貫性違反(Long Fork)が発生。Jepsenの検証では、読み取り専用ノードによる一貫性の不整合が観測され、標準のPostgreSQLが提供する強力なスナップショット分離よりも弱い「Parallel Snapshot Isolation」しか保証していない可能性が指摘されました。安全性を求めるシステムでは、書き込みエンドポイントの利用が推奨されます。