「Rust」の記事一覧
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Rustの依存関係がもたらす課題とジレンマ
2025-05-09 09:11
IT・ネットRustは安全性と高性能を兼ね備えた言語として人気を集めていますが、依存関係の管理に課題もあります。著者はdotenvのような小さな非保守パッケージの影響や、tokioのような巨大な依存がもたらすコード量の膨張に懸念を抱き、自身の1000行程度のコードが360万行の依存コードに包まれる状況を問題視。標準ライブラリへの拡張や依存コードの可視化といった改善が必要だと提言しています。
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Rust製の高速Python型チェッカー「ty」、GitHubで開発中
2025-05-07 17:32
IT・ネット「ty」はRustで書かれた高速なPython型チェッカーおよび言語サーバで、現在プレリリース段階にあります。開発はRuffリポジトリで行われており、安定性や機能の充実に向けた取り組みが進められています。MITライセンスで提供され、コントリビューションも歓迎されています。型安全性の高い開発を重視するPythonユーザーや、Rustベースのツールに関心のある開発者に注目されています。
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Zed:最速のAIコードエディタがオープンソースで登場
2025-05-07 06:38
IT・ネットZedはRust製の高速コードエディタで、新たにAIエージェント機能を搭載。エージェントはコードベースを検索し、ユーザーの指示に応じて変更を提案・実行できます。オープンソースであり、プライバシー保護を重視し、AIとのやり取りは保存されません。使用モデルの選択やローカル実行も可能。非AI機能は無料、AI機能はAPIキー持ち込みまたは月額プランで利用できます。Zedは将来的にWindows対応も予定し、より高度なデバッガやAI連携機能の追加も視野に入れています。
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Rust製のPOSIX互換シェル「brush」
2025-05-06 18:47
科学・技術「brush」はRustで実装されたPOSIXおよびbash互換のシェルで、LinuxやmacOSでの使用が可能です。bashスクリプトの多くが動作し、対話的な日常使用にも耐える性能を備えています。まだ完全な互換性はないものの、実用的な機能が豊富で、Rust学習やシステム開発者にとって魅力的な選択肢です。軽量で依存関係も少なく、AURやcargoで簡単に導入できます。
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C++の問題から見えるRustの強み
2025-05-06 17:51
科学・技術長年C++を使ってきた筆者は、Matt Godboltの講演を通じて、Rustがいかにコードの安全性と可読性を高めているかに気付きました。C++では型安全性を保つために多くの工夫が必要でしたが、Rustではコンパイラが間違いを事前に検知し、安全なAPI設計を自然に促します。特に値の型制限やエラーハンドリング、コンパイル時チェックによって、実行時のバグや混乱を未然に防ぐ設計がされています。Rustは単なるメモリ安全性以上の利点を持つ言語です。
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Linux向け軽量デバッガ「nnd」
2025-05-06 13:58
科学・技術「nnd」は、Linux専用にRustで開発されたTUIベースの高速デバッガです。gdbやlldbに依存せず、独自実装で大規模バイナリにも対応。現在はx86 64bitのネイティブコードに限定されていますが、スナップな操作性や標準的なデバッグ機能を備えています。単体実行ファイルで提供され、セットアップも簡単。開発初期段階ながら、実用的な性能とユニークな設計が特徴です。
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Ubuntu、Rust製sudo-rsを標準に採用へ
2025-05-06 11:22
IT・ネットUbuntu 25.10では、メモリ安全性を確保するRust製のsudo再実装「sudo-rs」がデフォルトに採用されます。この変更は、Canonicalが中核ソフトウェアの信頼性向上を図る一環であり、Trifecta Tech Foundationの支援のもと開発が進められています。今後のLTS版Ubuntu 26.04での採用も視野に入れており、既存ワークフローに影響を与えずに利用できるよう互換性確保も進められています。Rustによるシステムプログラミングへの移行が着実に進んでいます。
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Rustの型エラーを視覚化する:Argusデバッガの登場
2025-05-06 05:09
科学・技術Rustでは、高度な型システムによるエラーが理解しにくくなることがあります。特に、DieselのようなORMを用いたSQL操作におけるトレイトエラーは複雑で、長大なエラーメッセージが返されます。これに対し、Argusは推論木を視覚化するインタラクティブなデバッガで、Rust開発者がエラーの原因を迅速に特定できるよう支援します。実際のユーザ調査では、Argusによりエラー特定が3.3倍高速化されました。
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Rustでのメモリ管理との格闘
2025-05-03 21:01
科学・技術Rustのメモリ管理に関する連載の第5回では、所有権と借用による制約を克服するための実践的な工夫が紹介されています。forループでVecを直接消費することで値が移動し、以降使用できなくなる例や、メソッド呼び出しと借用ルールの関係、また所有権を保持したまま安全に複数回アクセスする方法として、クローン、再借用、コード構造の工夫などが議論されます。Rustの安全性と制約のバランスについての深い理解が得られます。
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Rubyの正規表現エンジンを高速化する選択肢とは
2025-05-02 00:00
IT・ネットSerpApiが抱えるデータ抽出の課題を背景に、Rubyの正規表現エンジン「Onigmo」のパフォーマンスを改善する代替エンジンとして、Googleのre2やRustのregexが比較検証されました。ベンチマークでは、特にUnicodeや大規模データ、ReDoS耐性の面でRust製エンジンが最も優秀とされ、次いでre2、最下位がRubyとなりました。一方でre2はUnicodeへの対応が不十分であることも判明しました。
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LLMでRustのコンパイルエラーを修正するツール「RustAssistant」
2025-04-30 21:56
科学・技術Microsoft Researchは、Rustのコンパイルエラーを大規模言語モデル(LLM)で自動修正するツール「RustAssistant」を発表しました。Rustの所有権システムやライフタイムなどに起因する複雑なエラーにも対応し、精度は実用的な74%に達します。LLMがエラー情報と関連コードを解析し、提案した修正をRustコンパイラで検証しながら繰り返す仕組みです。また、Checked Cへの注釈付け支援も行う別ツール「MSA」も紹介され、LLMが安全な低レベルプログラミングを支援する可能性が注目されています。
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YC発Archilが分散システムエンジニアを採用中、Rust中心のストレージ新興企業
2025-04-30 17:01
IT・ネットY Combinator卒業スタートアップArchil(旧Regatta Storage)は、クラウド向けの高速ファイルシステムを構築中。特にS3互換ストレージをローカルのように扱える技術が注目され、CI/CDやAI研究用途に利用されている。現在はRustとGoを中心とした分散システム開発を進めるエンジニアを募集中。サンフランシスコ拠点での対面勤務。2〜5年のバックエンド開発経験を持ち、システム全体の理解に長けた人材を歓迎。
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Rust製の高速ストリーム処理エンジン「ArkFlow」
2025-04-29 14:38
IT・ネットArkFlowは、RustとTokioベースで構築された高性能なデータストリーム処理エンジンです。KafkaやMQTT、HTTPなど複数の入力源に対応し、SQL処理やJSON変換、Protobufのエンコード・デコードなど高度な処理が可能です。出力先も多彩で、Kafkaへの出力や標準出力、HTTP送信などに対応。設定はYAMLファイルで柔軟に管理でき、バッチ処理やエラー出力、バッファ制御機能も充実しています。拡張性が高く、リアルタイムデータ処理基盤の構築に最適なOSSです。
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RustからUnityへゲーム開発を移行した理由
2025-04-28 18:47
IT・ネットRustとBevyで開発を始めたゲーム『Architect of Ruin』を、コラボレーションのしやすさや開発スピードを求めてC#とUnityへ移行した経緯を詳細に説明。最終的には大きな進展を得る結果に。
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Rust製 自動文法ファザー『Autarkie』
2025-04-28 15:30
IT・ネットRustのプロシージャルマクロを活用し、文法ベースのファジングを高速・自動で行うツール『Autarkie』を紹介。Rust・C/C++プロジェクトのファジングに対応し、使いやすさも抜群。
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DjangoCon EU 2025まとめ:注目の技術とトレンド
2025-04-27 20:09
IT・ネットDjangoCon EU 2025では、データベース最適化、HTMX活用、Rustによるテンプレートエンジン開発など最新の技術トピックが紹介された。欧州Djangoコミュニティの活気とDublin開催の雰囲気も好評だった。
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Claude AIで3日間開発、ファンタジーNHLアプリ誕生
2025-04-26 17:04
IT・ネット北米移住者がNHLファンタジーリーグの既存アプリに不満を抱き、自作を決意。ReactフロントエンドとRustバックエンドで構築し、fly.ioで迅速にデプロイ。特にUI設計にはClaude AIの支援が大きく、NHL公式サイトのスクリーンショットをもとにデザイン改善を重ねた。AIの活用により、わずか数日で完成度の高いプロトタイプを実現。今後の一般公開やユーザー管理機能の追加も視野に入れている。