「Rust」の記事一覧
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Pyreflyとty:Pythonの新しい型チェッカーを比較
2025-05-27 15:01
科学・技術Python向けの新たなRust製型チェッカー「pyrefly」と「ty」が登場しました。pyreflyはMetaが開発し、高速性と型推論の強化、オープンソースでの積極的な開発姿勢が特徴です。一方のtyはAstralによるもので、漸進的な型保証や明確なエラーメッセージ、交差型や否定型の導入など先進的な機能を持ちます。両者はまだα版ながら、mypyやpyrightを大きく上回る速度を実現し、今後のPython型チェッカーの進化に大きく貢献しそうです。
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Rust製の超高速yesコマンド「yes-rs」登場
2025-05-27 01:20
IT・ネットRustで書き直されたUnixコマンド「yes」の新実装「yes-rs」が登場しました。従来のC言語製と比べて、メモリ安全性や非同期処理への対応、ゼロコスト抽象などを実現し、高速かつ安全な動作が特徴です。プロジェクトはGitHub上で公開されており、Cargoで簡単にインストール可能。Hacker Newsでも注目を集める可能性が高く、Rustによるシステムツールの再構築に関心のある開発者にとって注目のプロジェクトです。
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PostgreSQLを自動シャーディングするPgDog
2025-05-26 16:55
IT・ネットPgDogはRust製の高速なトランザクションプーラー兼レプリケーションマネージャーで、PostgreSQLの自動シャーディングを可能にします。複数のデータベースや多数の接続を管理し、クエリを最適なシャードにルーティング。SELECTクエリはレプリカに、更新系はプライマリに振り分け、冗長化と可用性も確保。OpenMetricsにも対応し、DockerやHelmで簡単に導入可能。AGPLライセンスで公開されています。
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Flatpakの未来と直面する課題
2025-05-22 23:51
IT・ネットFlatpakはLinuxアプリの配布手段として人気を集めているが、開発の停滞が懸念されている。主要開発者の離脱によりコードのレビューが滞り、新機能の統合も進まない状況が続いている。OCI対応や権限の細分化など多くの改善提案があるが、放置されがちだ。音声管理の改善やネームスペースの対応、ドライバ共有などの課題も残る。今後はRustによる再構築やOCI準拠への移行を視野に、持続可能な体制構築が求められている。
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RustのasyncとPinの深淵を覗く
2025-05-22 20:02
科学・技術この記事ではRustの非同期処理における重要概念「Pin」の仕組みと背景を徹底解説しています。非同期関数をState Machineに変換する手法から始まり、所有権とライフタイムの衝突が生む自己参照の課題を取り上げ、Pinによるメモリの固定化とそれを支える型システムの工夫が詳細に示されています。また、自己参照構造体の安全な扱い方、Pinによるフィールドアクセスの制約、Projection手法の自動化などについてもコード例と共に実践的に説明されています。
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Rust製AV1デコーダ「rav1d」の高速化手法
2025-05-22 11:59
科学・技術Rust製AV1デコーダ「rav1d」を1%以上高速化した開発者の実践的な最適化記録です。具体的には、不必要なメモリ初期化の削減と、構造体比較におけるバイト列比較への置換により、合計約2.3%の性能改善を達成。samplyなどのプロファイラを活用してC実装の「dav1d」と比較しながら、差異のある関数を特定し最適化。記事は、安全性を保ちながらパフォーマンスを引き上げるRustの活用方法を詳細に解説しています。
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Lune:Luauを単独で動かす軽量実行環境が登場
2025-05-21 14:51
IT・ネットLuneは、LuauスクリプトをNodeやDenoのように単独で実行可能にする軽量なランタイムです。Rust製で非同期APIを標準搭載し、5MB未満の小さな実行ファイルながらファイルシステムやネットワーク機能を含むフル機能を備えています。Roblox開発者に馴染みのある環境を提供し、オフラインでも利用できるドキュメントも整備されています。LuneはRobloxゲームの実行を目的とせず、より広い用途に対応します。
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Rustにおける未初期化バッファへの書き込み
2025-05-19 17:56
IT・ネットRustのI/O処理における未初期化バッファの取り扱いについて、John Nunley氏らが提案したBufferトレイトによる新手法が紹介されています。rustix 1.0ではこのトレイトが導入され、安全かつ柔軟な方法で未初期化領域への読み込みが可能となりました。Vecの未使用領域への直接書き込みも安全に行えるほか、epollイベントなどにも応用が可能です。BorrowedBufより簡潔で効率的なAPIとして標準ライブラリへの採用も期待されています。
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Rustでunwrap()を使ってもよい理由
2025-05-18 22:41
科学・技術Rustでのunwrap()使用に対する誤解を解く記事です。筆者はunwrap()がすべて悪いわけではなく、テストコードや明確なバグの指標として使う場面では妥当であると主張。unwrap()の使いどころやパニックとの関係、ランタイム不変条件の扱い、コンパイル時検証とのバランスなどを例とともに解説しています。初心者向けの警告と、上級者向けの柔軟な設計の狭間にある文化的混乱を丁寧に整理しています。
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Rust製モデル埋め込みツールModel2Vec
2025-05-18 15:01
IT・ネットModel2Vec-rsは、静的埋め込みモデル「Model2Vec」のRust実装であり、Hugging Face Hubなどからモデルを取得して高速にエンコード処理を実行できます。Python版より約1.7倍のスループットを実現し、高効率な推論を提供します。用途は文章類似度検索や検索タスクなどで、多言語対応モデルも含まれています。CLIとRustコードの両方で利用可能で、軽量かつ高速な埋め込み生成を実現することが特徴です。
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MetaがRust製Python型チェッカーPyreflyを公開
2025-05-17 12:47
科学・技術MetaはRustで開発された新しいPython型チェッカー「Pyrefly」のアルファ版を公開しました。Pyreflyは高性能な静的型チェックと、型情報の自動推論、IDE連携を特徴とし、大規模コードベースでも1.8百万行/秒の解析性能を誇ります。既存のPyreを改良した新設計で、オープンソースとして公開され、開発者の生産性と安全性向上を目指しています。VSCode拡張やCLIも用意されており、フィードバックを募集中です。
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Rパッケージ管理を革新する「rv」
2025-05-16 15:37
IT・ネット「rv」は、Rパッケージのインストールやバージョン管理を宣言的かつ高速に行うための新ツールです。設定ファイルにプロジェクト名やRのバージョン、依存パッケージを記述し、コマンド一つで環境を再現できます。開発中ながら、再現性の高い分析環境構築を目指す研究者やデータサイエンティストにとって注目のプロジェクトとなっています。Rustベースで開発されており、今後の進化にも期待が寄せられます。
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Rustコンパイラのエラーメッセージ進化史
2025-05-16 13:22
IT・ネットRustコンパイラのエラーメッセージがどのように進化してきたかを、バージョン1.0から現在までの安定版で比較・可視化した記事です。カラフルな表示や具体的な説明、エラースパンの改善など、ユーザー体験向上のために多くの改良が施されてきたことが紹介されています。これらは自動生成ではなく、長年にわたる設計、実装、レビュー、テストの積み重ねであり、Rust開発コミュニティの努力の結晶とされています。
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WebAssemblyの普及を支えるRustコンパイラエンジニア募集
2025-05-16 07:00
科学・技術スタートアップWasmerは、WebAssemblyをローカル・クラウド・エッジ向けに展開する次世代コンピューティング基盤を構築中です。Rustを中心にLLVMなどを活用し、C/C++やGoなど多様な言語で記述されたコードをWebAssembly化してあらゆる環境で実行可能にすることを目指します。現在、コンパイラエンジニアを募集中で、オープンソースへの貢献やグローバルな開発文化が特徴です。
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ターミナルで動作する音楽制作ソフト「tek」
2025-05-15 19:56
科学・技術Rust製の音楽制作ソフト「tek」は、24ビット対応ターミナル上で動作する軽量なDAW(デジタル音楽制作ツール)。PipeWireやJACKを通じて録音・再生・再サンプリングが可能で、MIDI入力やLV2プラグインも対応。キーボード操作に最適化されたUIとシンプルなプロジェクト構造を特徴とし、AURなどからも入手可能。低リソースで常時起動可能な作曲ツールを目指している。
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RustとJavaの融合ガイド:JNI統合による性能強化
2025-05-15 02:18
科学・技術RustとJavaの連携により、アプリケーションの性能向上やシステム柔軟性を実現できます。本記事では、JNIを用いてRustコードをJavaアプリに統合する具体例を紹介。ログ統合、非同期処理の橋渡し、RustのエラーをJavaの例外に変換する手法も解説され、クロス言語開発の実用的な知見が得られます。GreptimeDBによるデモプロジェクトも公開中。
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Rust製の高機能テキストエクスパンダー「espanso」
2025-05-14 14:11
IT・ネットespansoはRustで書かれたクロスプラットフォーム対応のテキストエクスパンダーです。任意のキーワードを検出して自動でテキストに変換するほか、カスタムスクリプトや日付展開、アプリ固有の設定など多数の機能を備えています。Windows、macOS、Linuxで動作し、オープンソースとして活発に開発が続けられています。
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Rust製AV1デコーダ「rav1d」に2万ドルの高速化報奨金
2025-05-14 08:32
科学・技術Rustで実装されたAV1デコーダ「rav1d」が、C言語ベースの「dav1d」に対し約5%遅いという課題に直面し、開発チームは性能改善のため最大2万ドルの報奨金を提示。条件を満たしたパフォーマンス改善の貢献者に報奨が与えられる仕組みで、RustとCの性能比較や最適化技術への注目が集まっています。募集は米国やEUなど特定地域の開発者が対象です。
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Rust初心者が知っておきたい学習の心得と実践法
2025-05-13 22:25
科学・技術Rustの学習において多くの初学者が直面する共通の課題に対し、効果的な対処法を紹介する記事です。コンパイラとの対話を重視し、借用チェッカーを敵とせず共作者と捉える姿勢が鍵です。型システムを活用しながら、まずはStringやunwrapの使用を許容して徐々に改善していくアプローチが推奨されています。また、他人のコードではなく、自分の手で書いて壊して学ぶ姿勢が重要で、LLMや補完に頼らない手書きの経験が習熟を早めると述べられています。
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Zigのメモリ安全性を再評価する
2025-05-13 22:12
科学・技術ZigはCと比較して多くのメモリ安全性の改善を備えているが、Rustほどの体系的な防御機構は持たない。スライスやタグ付きユニオン、オーバーフロー検出などのチェックが標準で提供される一方で、依然として解放後の使用やポインタ無効化といった典型的なバグが容易に発生する。Rustのような証明可能なメモリ安全性とは異なり、Zigは利便性や高速起動を重視し、サンドボックス化や小型WASM実行に適している可能性がある。コンタイム機能は新たな抽象化を可能にし、今後の言語設計に影響を与える可能性がある。
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OpenTelemetryとApache Arrowの統合が第2フェーズへ
2025-05-13 17:57
IT・ネットOpenTelemetryとApache Arrowの連携を目指すOTel-Arrowプロジェクトが第2フェーズに突入した。Apache Arrowのゼロコピー・カラム指向データ形式により、テレメトリデータの圧縮効率や処理性能が向上すると期待されている。第2フェーズではRustを用いたパイプラインの構築を行い、GoベースのOpenTelemetry Collectorと互換性を保ちながら、Rustエコシステムとの統合も図る。最終的にはDataFusionとの接続やエンドツーエンドのRustベースOTAPパイプライン実装を目指している。
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HelixDB:Rust製グラフ・ベクターデータベース
2025-05-13 17:26
IT・ネットHelixDBはRustで開発された高性能なオープンソースのグラフ・ベクター型データベースで、RAGやAIアプリケーションに最適化されている。LMDBをストレージエンジンとし、ACID準拠かつ高速性が特徴。Neo4jの1000倍、TigerGraphの100倍の速度を実現し、Qdrantに匹敵する性能を持つ。クエリ言語、TS/Python SDK対応、CLIによる簡単なデプロイ手順が整備されており、将来的には独自エンジン開発も予定されている。企業向けマネージドサービスも提供中。
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Rustで実装するロックフリー配列の極限設計
2025-05-13 16:43
科学・技術本記事はRustで固定長のロックフリー配列を実装する詳細な技術解説です。AtomicPtrやAtomicUsizeを用い、freelistによるインデックス管理を実現。メモリオーダリングの選定やABA問題の回避手法にも触れ、スレッド間で高速に値の挿入・削除が可能な構造を構築しています。ロックによる待機を排除することで、Mutexと比較して平均83%高速化される結果も示されています。安全性と性能を追求する上級者向け内容です。
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USENIX ATCの終焉とオープンソース時代の幕開け
2025-05-12 16:29
IT・ネット技術者や研究者の発表の場として長年親しまれてきたUSENIX ATCが終了する。著者は自身の経験を振り返り、会議が学術偏重となったことで実務家との乖離が進んだと指摘。その一方で、GoやRustなどのオープンソース開発が実用的な成果を生み、システム研究の主戦場がカンファレンスからGitHubへと移ったと論じている。今後は産業と学術の融合、新たな発表の場の再設計が求められるという視座が示された。
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toyDB:教育目的で構築されたRust製分散SQLデータベース
2025-05-11 19:49
IT・ネットtoyDBは、Rustで構築された分散SQLデータベースで、教育用途として設計されました。Raftによる合意形成、MVCCによるACIDトランザクション、ヒューリスティックなクエリ最適化、BitCaskやメモリベースのストレージエンジンなどを備えています。コマンドラインでのSQL操作や5ノードのクラスタ起動も可能で、複雑な結合や集計、トランザクションを実行できます。性能よりも概念理解を重視しています。
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Rustのドキュメントはなぜ重要か──四象限モデルで読み解く
2025-05-11 12:08
IT・ネットRust言語のエコシステムにおけるドキュメントの質と課題について、多面的に検討したレビュー記事です。チュートリアル、ハウツー、リファレンス、説明という4象限モデルに基づき、包括性・発見性・哲学性・親しみやすさの観点からRust主要ライブラリのドキュメントを評価。良質なドキュメントは学習と普及を支え、開発者体験の向上に不可欠であることが強調されています。
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Codigoでわかる最新プログラミング言語トレンド
2025-05-10 07:39
IT・ネットCodigoは、各種プログラミング言語の最新動向や人気指標を網羅的に集約した情報プラットフォームです。言語別ニュース、PyPL・TIOBEインデックス、GitHubでの活動量などを可視化しており、RustやPython、Goなどの言語が人気を集めています。開発者が言語選定や技術キャッチアップに活用できるよう設計されています。
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Rustの依存関係がもたらす課題とジレンマ
2025-05-09 09:11
IT・ネットRustは安全性と高性能を兼ね備えた言語として人気を集めていますが、依存関係の管理に課題もあります。著者はdotenvのような小さな非保守パッケージの影響や、tokioのような巨大な依存がもたらすコード量の膨張に懸念を抱き、自身の1000行程度のコードが360万行の依存コードに包まれる状況を問題視。標準ライブラリへの拡張や依存コードの可視化といった改善が必要だと提言しています。
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KDLドキュメント向けフォーマッタkdlfmt
2025-05-09 00:25
科学・技術kdlfmtは、KDLフォーマットのドキュメントを整形するためのコマンドラインツールで、Rust製パーサーkdl-rsの上に構築されています。CLI経由での使用や、npm・Cargo・Homebrew経由でのインストールが可能で、整形・検証・設定初期化・シェル補完など幅広い機能を提供しています。柔軟性と軽量性に優れており、KDLを利用するプロジェクトの品質向上に貢献します。
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Rust製の高速Python型チェッカー「ty」、GitHubで開発中
2025-05-07 17:32
IT・ネット「ty」はRustで書かれた高速なPython型チェッカーおよび言語サーバで、現在プレリリース段階にあります。開発はRuffリポジトリで行われており、安定性や機能の充実に向けた取り組みが進められています。MITライセンスで提供され、コントリビューションも歓迎されています。型安全性の高い開発を重視するPythonユーザーや、Rustベースのツールに関心のある開発者に注目されています。
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Zed:最速のAIコードエディタがオープンソースで登場
2025-05-07 06:38
IT・ネットZedはRust製の高速コードエディタで、新たにAIエージェント機能を搭載。エージェントはコードベースを検索し、ユーザーの指示に応じて変更を提案・実行できます。オープンソースであり、プライバシー保護を重視し、AIとのやり取りは保存されません。使用モデルの選択やローカル実行も可能。非AI機能は無料、AI機能はAPIキー持ち込みまたは月額プランで利用できます。Zedは将来的にWindows対応も予定し、より高度なデバッガやAI連携機能の追加も視野に入れています。
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Rust製のPOSIX互換シェル「brush」
2025-05-06 18:47
科学・技術「brush」はRustで実装されたPOSIXおよびbash互換のシェルで、LinuxやmacOSでの使用が可能です。bashスクリプトの多くが動作し、対話的な日常使用にも耐える性能を備えています。まだ完全な互換性はないものの、実用的な機能が豊富で、Rust学習やシステム開発者にとって魅力的な選択肢です。軽量で依存関係も少なく、AURやcargoで簡単に導入できます。
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C++の問題から見えるRustの強み
2025-05-06 17:51
科学・技術長年C++を使ってきた筆者は、Matt Godboltの講演を通じて、Rustがいかにコードの安全性と可読性を高めているかに気付きました。C++では型安全性を保つために多くの工夫が必要でしたが、Rustではコンパイラが間違いを事前に検知し、安全なAPI設計を自然に促します。特に値の型制限やエラーハンドリング、コンパイル時チェックによって、実行時のバグや混乱を未然に防ぐ設計がされています。Rustは単なるメモリ安全性以上の利点を持つ言語です。
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Linux向け軽量デバッガ「nnd」
2025-05-06 13:58
科学・技術「nnd」は、Linux専用にRustで開発されたTUIベースの高速デバッガです。gdbやlldbに依存せず、独自実装で大規模バイナリにも対応。現在はx86 64bitのネイティブコードに限定されていますが、スナップな操作性や標準的なデバッグ機能を備えています。単体実行ファイルで提供され、セットアップも簡単。開発初期段階ながら、実用的な性能とユニークな設計が特徴です。
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Ubuntu、Rust製sudo-rsを標準に採用へ
2025-05-06 11:22
IT・ネットUbuntu 25.10では、メモリ安全性を確保するRust製のsudo再実装「sudo-rs」がデフォルトに採用されます。この変更は、Canonicalが中核ソフトウェアの信頼性向上を図る一環であり、Trifecta Tech Foundationの支援のもと開発が進められています。今後のLTS版Ubuntu 26.04での採用も視野に入れており、既存ワークフローに影響を与えずに利用できるよう互換性確保も進められています。Rustによるシステムプログラミングへの移行が着実に進んでいます。
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Rustの型エラーを視覚化する:Argusデバッガの登場
2025-05-06 05:09
科学・技術Rustでは、高度な型システムによるエラーが理解しにくくなることがあります。特に、DieselのようなORMを用いたSQL操作におけるトレイトエラーは複雑で、長大なエラーメッセージが返されます。これに対し、Argusは推論木を視覚化するインタラクティブなデバッガで、Rust開発者がエラーの原因を迅速に特定できるよう支援します。実際のユーザ調査では、Argusによりエラー特定が3.3倍高速化されました。
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Rustでのメモリ管理との格闘
2025-05-03 21:01
科学・技術Rustのメモリ管理に関する連載の第5回では、所有権と借用による制約を克服するための実践的な工夫が紹介されています。forループでVecを直接消費することで値が移動し、以降使用できなくなる例や、メソッド呼び出しと借用ルールの関係、また所有権を保持したまま安全に複数回アクセスする方法として、クローン、再借用、コード構造の工夫などが議論されます。Rustの安全性と制約のバランスについての深い理解が得られます。
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Rubyの正規表現エンジンを高速化する選択肢とは
2025-05-02 00:00
IT・ネットSerpApiが抱えるデータ抽出の課題を背景に、Rubyの正規表現エンジン「Onigmo」のパフォーマンスを改善する代替エンジンとして、Googleのre2やRustのregexが比較検証されました。ベンチマークでは、特にUnicodeや大規模データ、ReDoS耐性の面でRust製エンジンが最も優秀とされ、次いでre2、最下位がRubyとなりました。一方でre2はUnicodeへの対応が不十分であることも判明しました。
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LLMでRustのコンパイルエラーを修正するツール「RustAssistant」
2025-04-30 21:56
科学・技術Microsoft Researchは、Rustのコンパイルエラーを大規模言語モデル(LLM)で自動修正するツール「RustAssistant」を発表しました。Rustの所有権システムやライフタイムなどに起因する複雑なエラーにも対応し、精度は実用的な74%に達します。LLMがエラー情報と関連コードを解析し、提案した修正をRustコンパイラで検証しながら繰り返す仕組みです。また、Checked Cへの注釈付け支援も行う別ツール「MSA」も紹介され、LLMが安全な低レベルプログラミングを支援する可能性が注目されています。
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YC発Archilが分散システムエンジニアを採用中、Rust中心のストレージ新興企業
2025-04-30 17:01
IT・ネットY Combinator卒業スタートアップArchil(旧Regatta Storage)は、クラウド向けの高速ファイルシステムを構築中。特にS3互換ストレージをローカルのように扱える技術が注目され、CI/CDやAI研究用途に利用されている。現在はRustとGoを中心とした分散システム開発を進めるエンジニアを募集中。サンフランシスコ拠点での対面勤務。2〜5年のバックエンド開発経験を持ち、システム全体の理解に長けた人材を歓迎。
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Rust製の高速ストリーム処理エンジン「ArkFlow」
2025-04-29 14:38
IT・ネットArkFlowは、RustとTokioベースで構築された高性能なデータストリーム処理エンジンです。KafkaやMQTT、HTTPなど複数の入力源に対応し、SQL処理やJSON変換、Protobufのエンコード・デコードなど高度な処理が可能です。出力先も多彩で、Kafkaへの出力や標準出力、HTTP送信などに対応。設定はYAMLファイルで柔軟に管理でき、バッチ処理やエラー出力、バッファ制御機能も充実しています。拡張性が高く、リアルタイムデータ処理基盤の構築に最適なOSSです。
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RustからUnityへゲーム開発を移行した理由
2025-04-28 18:47
IT・ネットRustとBevyで開発を始めたゲーム『Architect of Ruin』を、コラボレーションのしやすさや開発スピードを求めてC#とUnityへ移行した経緯を詳細に説明。最終的には大きな進展を得る結果に。
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Rust製 自動文法ファザー『Autarkie』
2025-04-28 15:30
IT・ネットRustのプロシージャルマクロを活用し、文法ベースのファジングを高速・自動で行うツール『Autarkie』を紹介。Rust・C/C++プロジェクトのファジングに対応し、使いやすさも抜群。
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DjangoCon EU 2025まとめ:注目の技術とトレンド
2025-04-27 20:09
IT・ネットDjangoCon EU 2025では、データベース最適化、HTMX活用、Rustによるテンプレートエンジン開発など最新の技術トピックが紹介された。欧州Djangoコミュニティの活気とDublin開催の雰囲気も好評だった。
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Claude AIで3日間開発、ファンタジーNHLアプリ誕生
2025-04-26 17:04
IT・ネット北米移住者がNHLファンタジーリーグの既存アプリに不満を抱き、自作を決意。ReactフロントエンドとRustバックエンドで構築し、fly.ioで迅速にデプロイ。特にUI設計にはClaude AIの支援が大きく、NHL公式サイトのスクリーンショットをもとにデザイン改善を重ねた。AIの活用により、わずか数日で完成度の高いプロトタイプを実現。今後の一般公開やユーザー管理機能の追加も視野に入れている。