「WASM」の記事一覧
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Zigのメモリ安全性を再評価する
2025-05-13 22:12
科学・技術ZigはCと比較して多くのメモリ安全性の改善を備えているが、Rustほどの体系的な防御機構は持たない。スライスやタグ付きユニオン、オーバーフロー検出などのチェックが標準で提供される一方で、依然として解放後の使用やポインタ無効化といった典型的なバグが容易に発生する。Rustのような証明可能なメモリ安全性とは異なり、Zigは利便性や高速起動を重視し、サンドボックス化や小型WASM実行に適している可能性がある。コンタイム機能は新たな抽象化を可能にし、今後の言語設計に影響を与える可能性がある。
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Cogent Core: Goでクロスプラットフォームアプリを構築
2025-05-09 00:04
IT・ネットCogent Coreは、Go言語を使ってmacOS、Windows、Linux、iOS、Android、Web上で動作する2D・3Dアプリを単一コードベースで開発できるオープンソースフレームワークです。WASMを用いたWeb対応や、豊富なドキュメント、ライブサンプルが提供されており、開発効率と移植性の高さが特徴です。サポーターの支援を受けて活発に開発が続けられており、あらゆる環境でのGUIアプリ開発をシンプルにします。
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Chromiumで発見されたメモリリークバグ
2025-05-05 10:44
IT・ネットElectronアプリ開発中、ChromiumにおけるWASMのメモリリークを引き起こすバグが発見されました。原因はFinalizationRegistryが特定の条件下で正しく動作せず、メモリが回収されない点にあります。再読み込み後もリークが続くことから、開発者は再現コードを用意し、Chromiumバグトラッカーに報告しました。最小コードでも現象が発生するため、今後の修正が期待されます。
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ClojureがWASM対応へ!GraalVMで広がる新しい可能性
2025-04-27 07:50
IT・ネットGraalVM v25でJavaプログラムのWASMバックエンドが正式サポートされ、ClojureもWASM環境で動作可能に。現状はシングルスレッド制限があるが、ブラウザコンソールでHello, World!を表示できるレベルに達している。
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WebAssembly 2.0のコア仕様とは何か
2025-05-09 08:01
科学・技術WebAssembly(Wasm)は、安全でポータブルな低レベルコード形式であり、Web上での高性能なアプリケーション実行を可能にすることを目的としています。この記事では、2024年版のWasmコア仕様2.0を紹介し、設計目標、仮想命令セットとしての機能、安全性、型システム、スタックベースの実行モデル、バイナリおよびテキスト形式、エンベッダーとの関係など、詳細な技術的要素が解説されています。また、Web環境以外での応用やセキュリティへの配慮についても触れています。